フランク『ヴァイオリンソナタ イ長調』

2011/01/25by GX750

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えー、普段は仕事でどっぷりとオペラに浸っている私ですが、実は室内楽のファンだったりします。その中でも特に好きな曲の一つがフランクのヴァイオリンソナタです。この曲が好きなら外せないティボーの演奏からデュメイあたりまで、結構な量のアルバムを揃えました。特に良く聴くのはカントロフの録音とボベスコの録音です。(ティボーの録音はあまりにも古いので私にはちょっとツライです)それが最近になってもう一人加わりました。ピエール・ドゥーカンです。

ドゥーカンはフォーレのヴァイオリンソナタの演奏で名高いそうですが、フランクの方もすばらしい。派手さや虚飾は一切削ぎ落とされ、鍛えられた低めの音がググッと身体に切り込んできます。第4楽章の盛り上がりも抑制がしっかりときいていて、まるでブレません。それなのに、曲のイメージはしっかりと伝わってくるんです。おそらく彼は演奏家としてだけでなく、人間としての精神が非常に安定していたのではないか、そんなふうに思ってしまいます。(ここまで書いて誰かに似ているなと思ったらアノ人です、スナフキンです、ムーミンの)

《空気読め》などとよく言われる今の日本、自分の信念を曲げずに生きるのもなかなか大変です。彼の演奏のようにブレずに生きてみたいものですね。どうやって根を張ったらいいのか、それすらわからない私にはまだまだ先の話のようですが……。

 

GX750

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