2011年5月
アンドレイ・タルコフスキー『ノスタルジア』
2011/05/27by GX750
えー、すっかり夏日が続くようになった今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか?いやーな季節が足音をたててゆっくり近づいていますね。梅雨です。洗濯物は乾かないし、パンにカビは生えるし、蒸し暑くて眠れないしで梅雨は嫌いです。でも雨そのものは嫌いではありません。というか好きです、いや、好きになりました。
もともと大嫌いだった雨が好きになった理由はいろいろありますが、転換点はタルコフスキーの『ノスタルジア』という映画を観たことです(というかよく考えると理由はそれだけでした)。その中で窓ガラスに雨の水滴が滴るシーンがあります。本当にただそれだけを執拗に写すんです。見慣れているはずの雨の雫が、いつの間にやら潤いを含む珠のようにも見えてきます。これこそがタルコフスキー・イリュージョン(適当な造語)です。そしてその一粒一粒が雨嫌いの心を穿ちました。
その昔、ドモホルンリンクルが一滴一滴たれるのを見るだけの仕事、というのをテレビでやっていましたね。ちなみに学生時代、ベルトコンベアにのって流れてくる納豆(白いケースに入ったやつ)をひっくり返すだけの仕事をしたことがあります。夜の10時から朝の8時まで、ひたすらひっくり返します。朝方5時ぐらいになると弥勒菩薩が菩提樹の下に立っているのが見えました。本当です。そういえば支給される食事には、必ず納豆が添えられていましたね。今となっては素敵な思い出です。
さて、脱線しましたがタルコフスキー『ノスタルジア』、少しでもこの季節を楽しむためのお供に、いかがでしょうか?
GX750
***舞台字幕のことならZimaku+まで***
パンケーキ通信 その5
2011/05/24by ピップ
僕の新聞
2011/05/18by トンガリあたま
すっかり陽気も良くなって過ごしやすい日々が続いていますが、皆さまお元気でしょうか?
今日は、僕の愛読の新聞についてのお話です。
僕が新聞を購読しなくなったのはずいぶん前のことで、理由はシンプルに毎日読むほど面白くなくなったからでした。それと同時にインターネットで自分の読みたい情報は得ることが出来るようになったことも大きかったかも。ただ新聞のように毎日読みたいな〜思えるものを探していたところ見つけました!「ほぼ日刊イトイ新聞」を!
この新聞は新聞と云いながら特に最新のニュースが読めるわけでも経済指標が載ってるわけでもありませんが、なんていうのかな「日々を心地良く過ごすための情報」が満載です。まずは百聞は一見にしかず、ぜひ覗いてみてください。自分が求めていたサムシングが見つかるかも?
***舞台字幕のことならZimaku+まで***
自転車
2011/05/13by でこボン
颯爽と乗っている人、そうでない人、見ていてハラハラする人いろいろですが、
ミゲル・コアン『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』
2011/05/04by GX750
先日発生しました東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますと共に、被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。
まだまだ余震は続いており、原子力発電所の事故により不安な状況は続いています。ですが、《普通に生活して、普通に経済活動すること》が日本の復興に力を与えるのでは?と思ったりもします。(都内で細々と生活している私にとってはなおさらです)そして日常が自粛や節約という制限を受けたとしても、心だけは明るくありたいですね。
《ただ歳をとる者と、若さを重ねる者がいる》と言っていた人がいました。『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』というドキュメンタリー映画に出てくる一人です。その中に登場する人たちの誰もが、若さを失っていませんでした。(出てくるのは1930〜40年ごろのタンゴ絶頂期に活躍されたかなりご高齢の人たちです)移り変わりの激しい音楽業界、想像を絶するほどの苦難を乗り越えてきたのだと思います。それは顔に刻まれた深い皺が物語っていました。ところが、それを払拭するほどの陽気で清々しい笑顔がそこに光っているのです。
暗くなりがちな昨今、《若さを重ねる》日常を送りたいものです。そのために何が必要かと考えるとき、私に必要なものは音楽や映画でした。(あとアルコールとスルメイカと枝豆、チョコレートにアイス、それにデリ←実家の愛犬とコーヒー……)震災により芸術や文化に関わる業界は甚大な影響を受けました。しかしながら、日常に盛り込まれるそうしたものこそが、旺盛な経済活動を促して日本の復興へとつなげるような気がしてなりません。
浅草の『ほうずき市』は終戦直前の焦土でも開催されたそうですね。作家の池波正太郎はそれを聞いて生きる希望を持てたのだそうです。
GX750
****舞台字幕のことならZimaku+まで****